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2011/01/21

ブラームスのピアノ4重奏曲のオケ版は面白いです!

ブラームスのピアノ四重奏曲のシェーンベルク編曲オーケストラ版を聴きました。この曲との出会いは、いつも一体何を言いたいのかさっぱりわからないままにずっときたのですが、コンサートの演奏は、これまでの概念を大きく覆すとても感銘深いものになりました。
 指揮者が、ブラームスの元の旋律と、シェーンベルクの「遊びの精神」の両方を持ち合わせ、アクセントをつけて
浮き立たせていかないと、こんなに楽しくはならなかったと思われます。作曲家ブラームスのファンである、シェーンベルクが、ブラームスフリークならではの、本人よりも本人らしいアレンジを、ウィットに富みながらやってしまった曲というのが印象でした。
指揮者イオン・マリンは初めて聴きましたが、
ウィーン国立歌劇場で4年間も研鑽を積んだり、2010年夏・ワルトビューネのベルリンフィル・ピクニックを指揮したり、定期的にロンドン響を指揮したりで、今後、有望な若手かもしれません。作曲家のシェーンベルクが、先輩作曲家で、ともすると、19世紀ドイツロマン派の保守的な作曲家と目されがちなブラームスの作品を、もののみごとに、覆し、ブラームス・ファンが聴けば、うれしくなるような作品に仕上げていました。シェーンベルクのいたずら精神が、見事に、ブラームスを新しく華麗に蘇らせていました。第2楽章なんか、チェロの長い6連符が延々続くところとか、それをクラリネットや、ホルンが引き継ぐところとか、ブラームスの、クラリネット5重奏や、ホルン3重奏を思わせましたし、パロディーのようにメロディーが次々と浮かんでくるのでした。ブラームスの頃とはずいぶん違う金管楽器の使い方も見られました。トランペットやトロンボーンに細かい旋律を吹かせたりもし、また最後のところでは、弦楽器のコルレーニョを使ったりもして、ブラームスが敬愛してやまなかった、ロマのハンガリア舞曲風・チャルダッシュ風にオーケストラ全体が華麗に躍動させてみたり、いたずらっぽく、ショスタコーヴィチなどのロシアの現代作品を思わせる打楽器なども、ほんの少しだけ登場させていました。ヴァイオリンとヴィオラとチェロのソロのところとか、弦楽四重奏曲のようでもありました。

ブラームス(1833年から1897年) ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25(1855年から61年作曲)のシェーンベルク編曲オーケストラ版(アメリカに亡命した1937年に編曲) オットー・クレンペラー指揮で1938年5月7日にロサンゼルスフィルで初演。(第二次大戦前、多くのユダヤ人音楽家が、アメリカに集まっていた頃、ロサンゼルスに、シェーンベルク、クレンペラーが活動していたというのは、とても注目すべきことだと思います。オケ奏者の多くもヨーロッパからロサンゼルスに流れてきていた事実もあります)2011年1月19日 東京・サントリーホール N響1月B定期第1693回 指揮イオン・マリン(ルーマニア出身・オーストリア)
テレビ放送も2月には予定されるでしょう。
参考になるブログ ピアノ四重奏曲シェーンベルク編曲に関する 

ブラームス ピアノ四重奏曲の参考ページ

ブラームス 参考ページ


Photo_2
ピアノ4重奏曲を作曲する直前の1853年ごろの若きブラームス

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